北京はものすごく地下鉄が発達しています。
地下鉄は車と違って渋滞しないので、地下鉄を乗りこなせれば観光の効率もかなり上がり、行動範囲が広がるのではないでしょうか。
チケットの買い方などを詳しく解説しますので、ぜひ地下鉄をうまく利用してください。
北京の地下鉄に乗る前には検査があります
中国の鉄道は乗車前に金属探知機や手荷物の検査があります。
地下鉄も例外ではなく、これらの検査は実施されています。
この写真は地下鉄の入り口を下におりたところですが、通路の奥の方に検査しているのが見えています。
検査はこんな感じです。
荷物を空港などでよくある検査機に通して、人は金属探知機を通ります。
それから検査機を通過した自分の荷物を取り、進みます。
北京地下鉄の切符/チケット売り場
日本と同じように切符/チケットを買う人は券売機で買います。
(地元の人は交通カードを使う人が多いです)
交通カードでエラーが発生する場合とか特別な対応が必要な場合には駅の事務所がありますので、そこで言います。
北京地下鉄の路線図と料金表(切符/チケットの値段)
北京の地下鉄の路線図です。
北京や上海の地下鉄は非常に複雑です。
今も新しい路線や新しい駅の開通が続いています。
北京地下鉄の切符/チケットの料金体系
初乗りが3元(1元=16円の場合、48円)なので、日本と比べてかなり安いです。
・6km~12km・・・4元
・12km~22km・・・5元
・22km~32km・・・6元
・32km以上は20kmごとに1元加算
※空港線は別料金体系
北京地下鉄の切符の買い方
この写真は北京の地下鉄の切符の自動販売機(券売機)です。
中国の他の都市の地下鉄の券売機ともよく似ています。
地下鉄の切符も買えますし、交通カードのチャージもできます。
切符の買い方の解説図
北京の地下鉄の切符の買い方はおおまかに以下の5ステップとなります。
2.購入する切符の枚数を選択する
3.支払い方法(現金か電子マネーなど)を選択し、支払う
4.購入内容を確認し、「確認」ボタンを押す
5.切符とお釣りを受け取る
目的地(自分が行きたい地下鉄の駅)またはチケットの価格を選択する
最初は地下鉄全体図になっています。
チケットの値段があらかじめわかっている場合は右側にあるチケットの価格を選択すればよいです。
(この買い方は日本とほぼ同じですね。路線図などの料金表からチケットの価格を先に確認してから、券売機で価格を指定する買い方です)
価格がわからない場合は行先を選択しても買えます。
行先を選択するには、画面上部にある路線のボタンで路線を選びます。
(ここでは例として「1号線」を選択しました)
そうすると地下鉄1号線の駅が表示されます。
ここで自分の行きたい地下鉄の駅名を選択します。
ここでは例として「王府井」駅を選択します。
購入する切符の枚数および支払方法を選択し、支払う
この画面の左にチケット枚数を指定するところがありますので必要な枚数を指定します。
「○张」というのは「○枚」の意味です。
「现金支付」「打码支付」と書かれていますが、現金での支払いの場合には「现金支付」を選択します。
そうすると現金を入れてくださいというこの画面に変わります。
自動販売機の右側を見るとこういう部分があります。
左上の部分はコインを入れるところ、右下の部分は紙幣を入れるところです。
(左下は交通カードをチャージする場合にカードを入れるための場所です)
この券売機ではコインは1元コイン専用で、紙幣は切符を買うときは5元、10元札が使え、交通カードにチャージするときは10元、20元、50元、100元札が使えるようになっています。
紙幣は機械に記載されている通り、端を揃えていれないとうまく読んでくれません。
切符とつり銭を受け取る
券売機機の下の方にこんなところがあり、ここに切符とお釣りが出てきます。
北京地下鉄の改札入り口
北京の地下鉄も日本と同じように自動改札です。
「请刷卡(カードをタッチしてください)」の部分にチケットをタッチします。
北京地下鉄のホーム
日本と同様に、ホームには透明の壁と扉がつけられており、ホームの下に落ちない安全設計になっています。
北京の地下鉄のホームには案内板があり、現在の時刻と次の電車とその次の電車が来るまでの時間が表示されています。
北京の地下鉄には時刻表はありません。
始発と終電の時刻は決まっています。
北京地下鉄のトイレの場所
日本では地下鉄のトイレは改札階にあることが多いですが、北京の地下鉄の場合はトイレはホーム階にあることが多いです。
だいたいホームの端にあります。
(上の写真でもよく見たら、ホーム階にトイレの案内があるのが見えると思います)
ホームにある案内用の端末
地下鉄駅のホームに端末が置かれていて、路線図が見れたり、始発や終電の時間がわかったりします。
参考までにこれが1号線の始発・終電の時刻です。
北京地下鉄の車両の中
地下鉄の車両の中はこんな感じです。
この電車は空いていますが時間帯や路線によっては満員電車になります。
地下鉄の車両のいすはプラスチックが多く、あまり座り心地が良いとは言えません。
電車もバスも降りる人を待たずに乗ってくる場合も多いので注意してくださいね。電車を降りる場合には電車の中で、降りる駅までに、扉の近くに移動しておかないといけない場合も大都市ではあります。満員電車で「下りますか?」って聞かれて、「下りません」と答えると場所を入れ替わってどんどん扉に近づいていきます。
北京の地下鉄の車両内の案内表示です。
路線図と今いる場所や次の駅、どちらのドアが次の駅で開くかがわかります。
北京地下鉄の乗り換え
地下鉄の乗り換えは日本と同じようにホームや連絡通路などの案内板を目印に移動します。
駅の中でつながっていますので改札を出ることなく、ホームを移動します。
(間違って改札を出てしまわないように注意してくださいね)
駅によれば乗り換え先のホームが遠いため、乗り換えにかなり時間のかかる駅もあります。
北京地下鉄の出口
「出」と書いてある方向に行けば出口に行けます。
(こういうところが日本人は漢字がわかるから便利ですよね)
出口も自動改札になっています。
チケットは回収され、再利用されますので、赤い部分に差し込みます。
(交通カードの場合は入り口同様のカード読み取り部にタッチします)
改札を出る前に、出口案内を見て、どの改札から出てどの出口から出るのかよく確認した方がよいと思います。
北京は道路が非常に広いことがよくあり、道の反対側に渡ることができない部分も多くあります。
出る出口を間違えて、また戻って別の出口から出るようなこともよくあるので、自分の行先と出口をしっかり確認されることをおすすめします。
番外編:2004年の北京の地下鉄
私が初めて北京に行ったのが2004年でその当時に撮った地下鉄の入り口の写真です。
この頃はチケットも紙で人が販売をしていました。
2004年の地下鉄1号線の建国門駅のホームです。
当時の地下鉄の車両です。
車両についている「北京」の文字がレトロな感じですね。
2004年には1号線は現在と同じ感じになっていますね。
2004年の北京の地下鉄路線図です。
1号線と2号線と13号線の3つしかありませんでした。
北京の地下鉄は短期間でものすごい発展したなあと改めて思います。