豫園 / 豫园 / Yuyuan
上海で観光となると歴史のあるものは少なく近代的なものになりがちですが、この豫園は江南式古典庭園の名園と言われており、また街の中心部にあり行きやすい歴史的な観光スポットです。
また、この豫園周辺は非常にコンパクトな地域の中に、この豫園という庭園と買い物が便利な豫園商場とおいしいレストランがあり、効率よく中国を楽しめる観光スポットとなっています。
この豫園ですが、歴史としては明の時代の1559年に着工されたとのことです。
最初は明代の役人の私邸として建設されたようです。
その後、いろいろ改築され、1961年に完成し、現在に至るという歴史を持っています。
現在の面積は20,000㎢、建設時は現在の2倍以上の50,000㎢近くの広さがあったとのことです。
中国の趣きがある「楼閣」
中国伝統の趣きのある建物が多くあります。
建物の周囲に庭や池があり、建物からそれらの景色を眺められます。
角度により、いろんな見え方があるので、その人ごとに好きな場所(好きな角度で庭を見る)というのがここに住んでいた人にはあったように思います。
観光としてさっと見学してしまうとなかなか気づかないこともあると思いますが、時間がある場合は、気に入った場所でゆっくり庭を眺めて休憩をしながら見るのが庭園を楽しむコツかもしれません。
中国の伝統を感じさせる「調度品」
建物の中に置かれている調度品も中国伝統を感じさせるものですし、建物の細工にも凝ったものがたくさんあります。
細部まで丁寧に見るといろいろな発見があると思います。
伝統的な江南式の「庭園」
庭園には江南庭園に多く見られる特徴的な変わった形の石がたくさんあります。
庭も広く、それぞれがつながっているのですが迷路のようでもあります。
地面も細かな石で道を作っている部分などもあり、細部にわたって手が込んでいます。
1290年に鋳造された「元代鉄獅」
「漸入佳境」という遊廊に入る手前に獅子像が2頭置かれています。
左が雌、右が雄です。
雌の足元には子供がいます。
この獅子像ですが、なんと1290年に河北省の安陽県で鋳造されたとのことです。
1290年と言えば日本では鎌倉時代にあたりますね。
細部まで細工がこった「回廊」
各建物の間は回廊でつながれています。
回廊からも庭園が垣間見れますのでよくみてくださいね。
左右2つに分かれている回廊が1ケ所あります。
2つに分かれている理由としてなぜか男性と女性の通り道を分けていた!?という話も聞いたことがあります。
壁の上部が龍になっている「龍壁」
壁の上部が龍になっていて、波打った形になっており、非常に凝っていますので見逃さないようにして下さい。
中国では「一般人が龍を家の装飾に使うのは・・・ということで足の指を3本にしてある=龍ではない」とのことでした。
よく見たら確かにそうなっていました。
豫園の観光情報
豫園の交通アクセス・行き方・地図
豫園のワンポイントアドバイス
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豫園は庭園なので、庭園に興味のない方には不向き。
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近くに豫園商城があり、お土産などの買い物にも便利ですよ。
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買い物は値引き交渉ができることが多いです。
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豫園商城は人が多いので、スリや置き引きには注意してくださいね。客引きもいますので、流暢な日本語で話しかけられたら少し注意した方がよいかもしれません。
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近くの南翔馒头店の小籠包は激うまです。並んでも食べる価値があると思います。階によってメニュー・価格が異なりますので、最高級の小籠包を食べたければ最上階へ行かれることをお勧めします。安く食べたいのであれば1階で良いと思います。
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周辺には高いですが、伝統的な上海料理店もたくさんあります。
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豫園は夜は閉まっていますが、豫園商城付近の夜はライトアップされてとても幻想的です。