西安 鐘楼・鼓楼(钟楼,鼓楼)
西安の街の中心にある「鐘楼・鼓楼」をご紹介します。
奈良の都(平城京)も京都の都(平安京)も当時の中国の碁盤の目の街に習い、作られたとよく聞きますが、西安に行くと、「なるほど!こういう街の設計はやっぱり中国から来ていたんだ」と思うことがよくあります。
西安はいろんな意味で歴史の多い街ですよね。
古都西安はみなさんご存知の通り、昔は「長安」と呼ばれていました。
紀元前11世紀から紀元後10世紀まで約2,000年もの間、都が置かれていた場所です。
王朝としても秦、漢、隋、唐など、「秦の始皇帝」「遣隋使」「遣唐使」など日本でもおなじみの歴史の場所なのです。
阿倍仲麻呂も日本からはるかこの西安(長安)までやってきていたというわけです。
日本から中国に海を渡り、かなり内陸のこの西安(長安)まで移動してくるのですから、すごいですね。
西安は歴史の古いものが昔のまま残っていることが多く、中国の多くの都市の中でも観光地として見どころの多い都市だと思いますので、私も観光地として自信をもっておすすめできる場所です。
西安市内にはここ鐘楼と鼓楼、明代城壁、大雁塔、陝西省歴史博物館などがあり、さらに西安郊外には秦始皇兵馬俑博物館や秦の始皇帝陵、楊貴妃が温泉浴をしたと言われている華清池などもあります。
西安の中心 鐘楼

鐘で時間の告知をするための鐘楼です。
鐘楼は今も昔も西安の街の中心にあります。
鐘楼の高さは36mです。
鐘楼は明の時代の1384年に創建され、当初は今とは別の場所にあったようですが、1582年に現在の場所に移されたとのことです。

上の階に登れそうだったので、実際に鐘楼の上にあがってみました。

上にあがると「鐘楼」という名前の通り、実際に鐘もありました。
元々中国から伝わったので当たり前ですが、日本のお寺の鐘のイメージと同じでした。
鐘楼の上からの東西南北の景色
この鐘楼は碁盤の目になっている西安の街で東西南北の4つの大街が交わる場所に立っています。
鐘楼南側の景色です。

鐘楼から東西南北それぞれの道が見渡せます。
鐘楼南側には遠くに南門が見えます。
鐘楼西側の景色です

鐘楼西側を見ていると「西遊記」ではありませんが、西安を出発して、西の門から西界に旅に出た人がいたんだろうなあと思える景色です。
西安の街の中心にあるこの鐘楼から東西南北をぜひ見渡してください。

鐘楼北側です。

最後に鐘楼東側です。
遠く向こうに日本があるのですが、遣唐使の時代など、昔の人は遠く日本からこの西安(長安)まで来たというのもすごい話だなあと感じました。
鐘楼のすぐ隣にある鼓楼

鐘楼のすぐ西側には鼓楼も見えます。
鼓楼は、本当にに鼓がたくさん並んでいるのが見えました。
鼓楼は建物としても結構大きく、現存する中国の鼓楼の中で西安の鼓楼が最大のものだそうです。
入場券ですが、鐘楼だけのチケットもありますし、鐘楼と鼓楼の共通券もありましたので、用途に応じて必要なチケットを買えばよいと思います。

鐘鼓楼広場

鐘楼と鼓楼の間は「鐘鼓楼広場」になっていて、飲食店なども多くあり、便利なスポットになっています。
非常ににぎやかな場所です。
鐘楼と鼓楼の観光の前後や観光後の休憩で、食事もこのあたりで取れるので、とても便利だと思います。

西安 鐘楼・鼓楼の観光情報
- 住所:陕西省西安市碑林区东大街和西大街交汇处
- 入場料:35元 鐘楼・鼓楼の共通券は50元
- 時間:4/1~10/31 8:00~22:00 11/1~3/31 8:00~17:30
- 観光時間目安:1時間
西安 鐘楼・鼓楼への交通アクセス・行き方・地図
- 地下鉄2号線 钟楼(鐘楼)
- 钟楼(北)・・・4路、12路、12路区間、16路、26路、36路、37路、229路、235路、600路、606路、618路、游7路、游8/610路
- 钟楼(西)・・・7路、15路、32路、43路、45路、201路、205路、215路、218路、221路、222路、251路、252路、286路、300路、604路、611路、612路、618路、622路、游8/610路
- 钟楼(南)・・・6路、11路、16路、26路、29路、35路、36路、46路、203路、208路、603路、605路、608路、609路、616路
- 钟楼(東)・・・8路、46路、47路
西安 鐘楼・鼓楼周辺の地図
西安 鐘楼・鼓楼のワンポイントアドバイス

- このあたりはいかにも中国という雰囲気の写真が撮れますし、鐘楼はお昼も夜もかなり写真映えします。特に夜は鐘楼がライトアップされて、とてもきれいですよ。
- 鐘楼で鐘を鳴らすのは有料でした。
- 鼓楼も見学されるのであれば、共通券があるので少しお得です。
- 鐘楼・鼓楼の周囲には食事をする場所もたくさんあります。