西安の街には中国の古くからの城壁がきれいな形で残っています。
現存する中国の城壁では最大、かつ最も完全な形で残っている城壁で、すごく貴重な観光地だと思います。
北京などの城壁は取り壊され、車の環状線道路になっていたり、他の都市の城壁も一部分だけが残っていたりしていますが、西安の城壁は四方すべて残っており、城壁の上を一周することができます。
西安の城壁は中国の明の時代(西暦では13世紀の後半)に建設されています。
西安の城壁には永宁门、朱雀门、勿幕门、含光门、安定门、玉祥门、尚武门、安远门、尚德门、解放门、尚俭门、尚勤门、朝阳门、中山门、长乐门、建国门、和平门、文昌门と18個の門があります。
主要な門としては永寧門/永宁门(南門)、安遠門/安远门(北門)があげられます。
西安の城壁/西安城墙 永寧門/永宁门(南門)

西安の城壁の永寧門(南門)です。
永寧門は街の中心である鐘楼の南側にあります。
鐘楼を観光した流れで来るのに便利な場所です。

近くからのショットです。

近くから上を見ますが、かなりの高さがあります。

横側の眺めです。
壁の高さはけっこうあり、木を登ってもまだ高い感じです。

城壁に沿って、堀があります。

この西安城墙は1961年に中国の全国第一批重点文物保護単位に指定されています。

西安の城壁 永寧門の内側

永寧門の内側に入っていきます。

永寧門の門扉です。
中国では九は皇帝の数字なので、この門扉も故宮などでもあるように、金色の部分が縦に9個、横にも9個の配列になっています。

西安城墙の紹介文がありました。
城壁の全長は13.74㎞、城壁の上部は12~14m、城壁の下部は16~18m、城壁の高さは12m、城内の面積は11.5㎢。
世界で最長で保存状態も最もよい古代都市の城壁です。

こちらは唐長安城の紹介文です。
西安と言えば昔の長安ですが、唐長安城は西暦528年に建設され、当初の名前は大興城/大兴城、唐の王朝が長安城/长安城と改称をしたとのことです。
当時の唐長安城の周囲は35.5kmで面積は84㎢、現在の西安城の面積の7.5倍と書かれています。

永寧門の門扉を入り、内側に入ったところです。

城壁の内側から見た景色です。

永寧門を見上げた写真です。
門というより壁のような威圧感を感じますね。
壁の向こう側は見えないけど、見たいという感じがします。

門の下側に太鼓が並べられています。
その後ろ側には上に上がる階段があります。

太鼓のアップです。

上に上がる階段を上がっていきます。
西安城壁の上にあがりました

永寧門に上がりました。
鐘楼とよく似たデザインの中国の伝統的な建物です。

建物の屋根近くのアップ写真です。
いかにも中国らしい色使いとデザインになっています。
昔の中国に来たような感じがします。

戦争時は指揮所としても利用していたようです。
この城楼は中国の古典建築の作品で、中国古典建築の美観と実用性をあわせもっています。
西安城壁の上は広い道路になっています

見てください。
これが城壁の上の道路なのですが、すごく広いです。

城壁の上がこんな道路になっているとは思いませんでした。
城壁の上から鐘楼や宝慶寺華塔が見えます

城壁の上からの街の景色がよく見えます。
高さがありますので、見渡しがききます。
西安城壁から見える鐘楼

ちょうど真北のまっすぐの位置に鐘楼が見えます。
歩いても10分もあれば到着できるぐらいの距離です。


西安城壁から見える宝慶寺華塔

宝慶寺華塔は永寧門の北側にあります。
宝慶寺は西暦601~604年頃に建設され、その後、いろいろと場所を移しているようです。
宝慶寺華塔は高さ約23メートル、7階建ての建物で、六角形の形をしています。

このあたりは古い中国の感じがする建物が並んでいたので、写真を撮ってみました。
西安城壁の上をレンタルの自転車でサイクリング

西安城壁の上では自転車のレンタルをしています。
この写真の赤いテントのところで自転車などをレンタルしています。
電気自動車の乗車の値段や自転車のレンタル価格表

観光用の電気自動車は全部で17停留所があり、一駅5元。
レンタルサイクルは100分以内で20元、二人乗り用自転車は100分40元。
借りるときに預け金として200元が必要です。
預け金は自転車を返したときに返却されます。
100分を超過した場合は30分につき、一人用自転車は5元、二人乗り用自転車は10元加算されます。
最新の価格は行かれたときによく確認するようにしてください。
城壁の角はまるく曲がっています

ここは永寧門から東に移動し、東の端の部分です。(城壁の東南の角)
直角ではなく、まるくうまく曲がっています。

東南の角には小さな建物がありました。

東南の角から西側(これまで来た道)を見た写真です。

こちらは東南の角から北側を見た写真です。
城壁の上から下を見ました

城壁の上から下を見た写真です。
けっこう高さを感じます。
学校の屋上から下を見る感じに近いと感じました。

堀が城壁に沿っています。

城壁の外側の景色です(堀や公園のような通路が見えました)
この西安の明時代の城壁は期待していた以上におもしろかったです。
これが昔の長安(中国の街)という感覚がよくわかる興味深い場所だと思います。
ぜひ西安に行ったら、明時代の城壁に観光で行かれてはと思います。
西安 明時代の城壁(永寧門)の観光情報
- 住所:陕西省西安市碑林区钟楼商圈南门环岛
- 景区級別:AAAAA
- 営業時間(開放時間):8:00~22:00(季節により19:00)
- 入場料:54元
- 観光時間目安:1~2時間(城壁をどこまで見るかによります。レンタサイクルなどで一周するなら、さらに時間が必要です)
西安 明時代の城壁(永寧門)への交通アクセス・行き方・地図
- 地下鉄2号線 永宁门(最寄りの地下鉄駅)
- バス 南门里・・・11路、12路、193路、208路、221路、600路、603路
西安城壁のワンポイントアドバイス

- 中国の昔の城壁が残っている数少ない城壁ですので、観光では絶対行って、上まで登った方がよいと思います。
- 天気の良い日に城門の上に登って、レンタル自転車でサイクリングすると遠くまで行けるので、楽しいと思います。
- レンタルの自転車はタイヤの空気が少なかったり、道がでこぼこして正直走りにくいです。二人乗りの自転車は前と後ろで呼吸を合わせてこぐ必要があるのでちょっと難しいところがあります。
(西安と言えば)兵馬俑はこちらをどうぞ

