西安 兵馬俑 秦の始皇帝兵馬俑博物館

秦始皇兵馬俑博物館1号坑 西安
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西安の観光のハイライトがこの兵馬俑(秦始皇兵馬俑博物館)だと思います。

西安観光で必見の兵馬俑の観光の見どころを写真を多く使ってくわしく紹介します。

「兵馬俑」の読み方は「へいばよう」と読みます。

この記事を読んでほしい人
  • 西安の兵馬俑に興味がある
  • 西安に旅行や出張などで行く予定のある人
  • 兵馬俑への行き方を知りたい人
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兵馬俑とは

秦の始皇帝

兵馬俑の秦の始皇帝

秦の始皇帝と言えば、紀元前221年に初めて中国統一を成し遂げた最初の皇帝として有名です。

中国統一後、始皇帝は、経済や政治改革を次々と実行していきます。

領地が世襲される封建制を廃止し、郡県制(中央集権型)への移行を行い、貨幣や度量衡と言われる各種計量の単位の統一などを行ったと言われています。

また万里の長城や秦始皇帝陵の建設などを行ったことでも有名です。

秦の始皇帝は趙の首都である邯鄲の生まれで紀元前259年以前の出生と言われています。

紀元前221年には初めて中国を統一し、漢、趙、魏、楚、燕という6ケ国の漢民族を強力な1つの中央集権国家として秦王朝を確立し、中国の自国の土地の境界線を引きました。

兵馬俑の歴史と発見

この兵馬俑(秦始皇兵馬俑博物館)は秦の始皇帝陵の近く(一部)にあり、1974年3月29日に近隣の住民6人が井戸を掘ろうとして土を掘っていたときに、偶然発見されました。

掘り出した住民の一人である楊志発さんはインタビューで「最初、鍬で土を掘り返していたところ、何か硬いものに当たった。きっとなにか壺でもあって、昔ここにかまどでもあったのだろう」と何気なく掘り返していると、人間大の人形が出てきたようです。

「その人形は左足はかけていたが、胴体は無傷で、その人形の脇には青銅の矢が置いてあった」と答えています。

その後、大規模な発掘調査が行われ、1975年7月21日に、新華社通信が秦始皇帝陵兵馬俑坑の発見を報じると、世界的な大ニュースとなりました。

秦の始皇陵に関する年表
秦の始皇帝陵の解説

1974年3月29日に1号坑1976年4月23日に2号坑1976年5月11日に3号坑が発見されています。

また有名な2台の銅車馬は1980年12月に出土しています。

なぜ兵馬俑を作ったのか?

中国統一を成し遂げた秦の始皇帝は自分が死んだ後も皇帝であり続けることを願い、秦の始皇帝陵と兵馬俑の建設を命じたと言われています。

約70万人以上の労力と約40年の歳月をかけて建設されました。

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中国 西安 秦始皇兵馬俑博物館

兵馬俑博物館の入り口

秦始皇兵馬俑博物館の入り口

秦始皇兵馬俑博物館の入り口です。

入り口付近に観光ガイドがたくさんいて、観光案内の値段交渉をしてきます。

中には日本語が話せる人もいました。

私は頼みませんでしたが、安いなら、解説してもらった方が良かったかなと今となっては思います。

興味のある方は値段交渉してみてください。

秦始皇兵馬俑博物館の観光用ミニバス

秦始皇兵馬俑博物館の構内は広いので、博物館の近くまで観光者用のミニバンで送ってくれます。

中国の観光地ではよくあるパターンですね。

秦始皇兵馬俑博物館

ついにやってきました秦始皇兵馬俑博物館!

いくつか大きな建物が並んでいます。

掘り出している現場が1号坑、2号坑、3号坑と3つあります。

また掘り出した物を展示している場所として陳列庁があります。

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中国 西安 兵馬俑博物館 1号坑

秦始皇兵馬俑博物館1号坑の入り口

ここが一番メインとなる秦始皇兵馬俑博物館の1号坑の入り口です。

ドキドキしながら中にはいってみると

秦始皇兵馬俑博物館1号坑正面からの全体像

いきなり兵馬俑がたくさんこちら向きに立っています。すごい。。。

観光ガイドブックやホームページでよく見たおなじみの風景が現れます。

兵馬俑の一体一体がほぼ人間の大きさと同じなのですが、そのスケールの大きさに圧倒されます。

はっきり言って、すごすぎます!

秦始皇兵馬俑博物館1号坑の正面

一体全部で何人いるんだろう!?という感じです。

まさに昔の戦争のときの布陣というのも納得ができます。

秦始皇兵馬俑博物館1号坑の兵馬俑のアップ

兵馬俑のアップ写真です。

有名な話ですが、兵馬俑は一体一体すべて顔や髪形など全部異なっています

確かに本当に違うのが見てよくわかります。

秦始皇兵馬俑博物館1号坑の縦の写真

縦の写真です。

兵馬俑という名前の通り、兵士に加えて、馬もいます。

秦始皇兵馬俑博物館1号坑の側面

前方の左ななめ前からのショットです。

横からみてもスケールの大きさがわかります。

1号坑がまず最初に発掘されたのですが、農民たちが兵馬俑を見つけたのもこのあたりのようです。

秦始皇兵馬俑博物館1号坑の兵馬俑のアップ

横からのアップです。

今から2000年以上も前の人たちの髪形や服装などがわかり、歴史的にも興味深いものがありますよね。

秦始皇兵馬俑博物館1号坑後方の発掘された兵馬俑

秦始皇兵馬俑博物館の1号坑の奥の方に発掘された兵馬俑が並べられていました。

重心がしっかりしているのだと思いますが、倒れないのもすごいと思いました。

秦始皇兵馬俑博物館1号坑で発掘された兵馬俑後方

後ろからのアップ写真です。

全身精巧に作られています。

秦始皇兵馬俑博物館1号坑の右斜め前

最後に右ななめ前からのショットです。

この1号坑は周囲が一周できるようになっていました。

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中国 西安 兵馬俑博物館 2号坑

秦始皇兵馬俑博物館2号坑の入り口

こちらが秦始皇兵馬俑博物館 2号坑の入り口です。

秦始皇兵馬俑博物館2号坑

この2号坑は1976年4月に発見され、先ほどの1号坑の北東20メートルに位置しています。

東西124メートル、南北98メートル、深さ5メートル余りで総面積は約6,000平方メートルです。

騎兵、弓兵や戦車など車に関連したものが発掘されています。

まだ発掘中の場所もかなり多くある感じでした。

中国 西安 兵馬俑博物館 3号坑

秦始皇兵馬俑博物館3号坑の入り口

秦始皇兵馬俑博物館 3号坑の入り口です。

1号坑の奥の方から3号坑に行くことができます。

秦始皇兵馬俑博物館3号坑その1

3号坑は1976年6月に発見されました。

1号坑の北西で1号坑から25m、2号坑からは120mの近さになっています。

東西28.8m、南北24.57m、深さ5.4m、総面積は約520平方メートルで、面積としては1号坑や2号坑と比べるとそれほど大きくはありません。

この3号坑は1号坑、2号坑の兵馬俑の軍指揮部と言われています。

秦始皇兵馬俑博物館3号坑その2

2000年以上も前のものですから、破損している部分もありました。

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中国 西安 秦始皇兵馬俑博物館 陳列庁

秦始皇帝兵馬俑博物館 陳列庁

掘り出された兵馬俑などの数々が展示されている秦始皇兵馬俑博物館の陳列庁をご紹介します。

秦始皇兵馬俑博物館の陳列庁です。

掘り出された兵馬俑や2台の銅車馬が展示されています。

兵馬俑陳列庁の2台の銅車馬

兵馬俑1号銅車馬
兵馬俑の一号銅車馬

陳列庁で特に有名なのが2台の銅車馬です。

こちらが1号銅車馬です。

4台の馬と車の上に人が乗っています。

ものすごく精巧にできていて、当時の様子がすごくわかる感じがします。

これが何千年も前に作られていたのだから、すごいことですね。

兵馬俑の一号銅車馬の側面

左側の後ろからのショットです。

車輪付きの引き車の上に人がいる感じです。

簡単な荷物などは運べそうですね。

1号銅車馬の各部の名称を解説する図
兵馬俑の一号銅車馬の解説図
兵馬俑2号銅車馬
兵馬俑の二号銅車馬

こちらが2号銅車馬です。

車のような感じのものを馬4台が引き、運転手が一人いるという感じです。

今で言う車ですね。

秦の始皇帝は統一した自分の領土を周遊したという話も、こういう技術が発達していたと思うと理解できますね。

兵馬俑の二号銅車馬後方

2号銅車馬の後方からの写真です。

2号銅車馬の各部の名称を解説する図
兵馬俑の二号銅車馬の解説図

中国 西安 数々の兵馬俑

兵馬俑の高級軍吏俑

元々兵馬俑は古代中国で死者の墓に副葬される冥器の一種であり、亡くなった人の死後の生活のために製作されてきました。

秦の始皇帝陵の兵馬俑においては兵馬など軍隊を中心にしながらも、生活に必要なものもあり、規模は中国最大級です。

以降の時代は小型化や簡素化が進みました。

これは高級軍吏俑と呼ばれるものです。

兵馬俑の中級軍吏俑

こちらは中級軍吏俑です。

このころから身分や役職というものがはっきりしていたと思われます。

兵馬俑の跪射俑

こちらは跪射俑で、二号坑で発見されています。

ひざまずいて、弓を引く様子です。

兵馬俑の立射俑

こちらは立射俑です。同じく2号坑で発見されました。

中国 西安 兵馬俑その他の展示物

兵馬俑の銅器類の解説

いろいろな生活に関する出土物なども展示されています。

足が3本のもの4本のものや取っ手があるもの、やかんのような形など、興味深いものがあります。

兵馬俑の銅器などの展示

展示の様子です。

かなり多くが展示されており、見ごたえがあります。

兵馬俑の陶器の展示

陶器などの展示です。

兵馬俑から銅器などが掘り出される様子

掘り出されたときのイメージです。

西安 兵馬俑は世界遺産

兵馬俑の世界遺産証

西安の兵馬俑は世界遺産です。

世界遺産であることを示す証明もありました。

中国 西安の兵馬俑の観光情報

兵馬俑の観光情報
  • 住所:中国陕西省西安市临潼区秦陵北路
  • 景区級別:AAAAA
  • 入場料:120元(最盛期は150元)
  • 営業時間:3/16~11/14 8:30~17:30  11/15~3/15 8:30~17:00
  • 観光時間目安:半日程度

中国 西安 兵馬俑への行き方・地図

兵馬俑は西安市の郊外にあります。

将来的には地下鉄が延伸される予定ですが、現在は西安駅からバスで行くか、地下鉄+バスで行くかになります。

近くにも観光場所がたくさんあるので、1日のツアーで行くのも良いと思います。

西安 兵馬俑の地図

中国 西安 兵馬俑観光のワンポイントアドバイス

しゅうしゅう
しゅうしゅう
  • 兵馬俑方面は秦の始皇帝陵や華清池などの観光スポットもありますので、朝早くから出発して1日かけて、何か所か周遊するのが効率的です。
  • 秦の始皇帝陵と兵馬俑間には無料バスがあります。
  • バスが安いので西安駅からバスで行くのもおすすめです。(夕方になると西安市内に入ってから渋滞するので、往き以上に帰りは時間がかかるので注意してください)

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