北京ダックは私の大好物なのですが、北京にはたくさんの北京ダック店があります。
今回は北京ダックの老舗中の老舗の「便宜坊」に行ってきましたのでご紹介します。
便宜坊の歴史
「便宜坊」をなぜ私が「老舗中の老舗」というかと言いますと、
「便宜坊」は創業が明の時代の永楽十四年(西暦では1416年)
だからなのです。
1400年頃と言えば、日本は室町幕府の時代でちょうど日明貿易がされていた頃です。
すでに創業607年ということになります。
超有名な北京ダックのお店「全聚德」でさえ、清の時代の同治三年(西暦では1864年)の創業なので、「便宜坊」はかなりの歴史ということになります。
便宜坊のお店の様子
便宜坊のお店の外観(お昼)
この写真は前門のお店の外観です。
「便宜坊」はbiàn yí fāngと発音するようです。
便宜坊のお店の外観(夜)
夜はすごく中国という雰囲気がありますよね。
色のバランスが良いですね。
便宜坊の店内の様子
店内の様子です。
小人数のテーブルが多く並んでいます。
団体さんが出てきていたので、おそらく階上などには個室や大人数のスペースもあると思います。
便宜坊のメニュー
メニューでも歴史をアピールしていますね。
見るからにおいしそうですね。
北京ダックとタレや一緒に巻くきゅうりなどの具や北京ダックを包む餅皮などがセットになっているメニューがありますので、それを頼めばよいと思います。
北京ダックは何種類かグレードがありますが、そんなに種類が多くはないので、店員さんに特徴などを聞いたり、人気のものを選べばよいと思います。
一羽のセットで250~300元ぐらいです。
高くなったとは言え、まだ一人当たり単価にすると他の料理やドリンクの頼み具合にもよりますが、一人150元程度でおさまると思います。
日本と比べれば安いですね。
たいていのお店は「一羽」か「半羽」というオーダーの仕方ができます。
私は北京ダックは大好きなので「一羽」をオーダーすることが多いです。
他の料理も頼む場合や人数が少ないときなどは「半羽」のオーダーでもよいかもしれません。
参考までに「半只 bàn zhī」と言えば「半羽」の意味になります。
便宜坊の北京ダック(北京烤鸭)
北京ダックのカットの様子
北京ダックを注文すると、焼きあがるまで少し時間がかかります。
そのうち、北京ダックが席の近くに運ばれてきて、目の前で切り分けてくれます。
ある意味、ショーを見ているみたいで楽しいです。
北京ダックの皮の部分
最初に皮の部分が運ばれてきます。
一番おいしい部分ですね。
最初の一番おいしい皮の部分1~2枚は皮は使わずにざらめに少しつけてそのまま食べます。
皮の部分の拡大した写真です。
かなり脂っこいので、直接皮を食べるのは1~2枚で十分だと思います。
この皮の部分をきゅうりやねぎなどの野菜と一緒に皮で巻いて食べると最高においしいです。
北京ダックの皮と肉の部分
皮と肉がバランスよく一緒になっている部分も多くあります。
自分の好みで皮の部分とこの皮と肉の部分をうまくブレンドして、皮で巻いて食べればよいです。
皮と肉の部分のアップです。
肉はチキンよりももう少し歯ごたえのある感じですが、そんなに硬くはありません。
たんぱくな感じなので食べやすい味だと思います。
北京ダックの頭の部分
頭の部分を持ってきてくれます。
目の前でさばいてくれるのも含めて、「一羽まるごと出しています」というエビデンスです。
北京ダックの薬味や皮など
皮の部分をつけて食べる「ざらめ」です。
真ん中が「たれ」です。
たれは比較的甘めなので好みに応じてたっぷりつけても大丈夫です。
右側がきゅうり、左側がねぎの細切りです。
この皮に北京ダックや薬味を巻いて食べます。
かなり薄い皮ですが、割としっかりとしています。
肉を取った後のダックで作ったスープ
皮と肉をさばいて取った後に、鴨のガラが残ります。
最後に「このガラをどうするか?」と聞かれます。
家に持って帰ることもできますし、その場でそれを使ってスープにしてもらうこともできます。
今回は、そのガラを使ったスープにしてもらいました。
白菜と豆腐入りの鴨のガラスープですね。
あっさりした味のスープです。
私はいつもコショウをたっぷり入れていただきます。
便宜坊のお店の場所
北京に行って、北京ダックを食べるときには候補の1つにされてはどうかと思います。
代表的な支店をご紹介しておきます。
北京には別の支店もあります。
便宜坊(鮮魚口店)
- 住所:北京市东城区鲜鱼口街鲜鱼口65-77号
電話番号:+86 10 6713 2536
最寄りの地下鉄駅:地下鉄2号線 前門駅
便宜坊(新世界店)
- 住所:北京市东城区崇文门外大街3-5号新世界百货青春馆3层
電話番号:+86 10 6708 8680
最寄りの地下鉄駅:地下鉄5号線・7号線 磁器口駅