刀削麵(刀削面)はご存知の方も多いと思いますが、小麦粉を水で練ってラグビーボールくらいの大きさの生地のかたまりを作り、その生地のかたまりを肩に乗せて、特殊な包丁で削って麺を作り、削った麺はそのまま鍋に入れるあの作り方の麺です。
最初は厚めに、徐々に少し薄く、最初と最後で麺のゆで時間が変わることを微妙にコントロールしています。
まさに職人芸ですね。
刀削麵(刀削面)はもともと中国の山西省発祥と言われています。
この刀削麵(刀削面)ですが、見た目のパフォーマンスだけでなく、味もおいしいのです。
私は麺類はコシのある硬さが大好きなのでこの歯ごたえのある刀削麵も大好きです。
刀削麵(刀削面)スープあり
こちらが日本のラーメンのようにスープをかけた刀削麵(刀削面)です。
中国では麺類はスープをかけて食べるものだけではなく、炒めて焼きそばみたいにして食べるものやスパゲッティのようにソースをかけてからめて食べるものなどいろいろあります。
だから刀削麵(刀削面)を注文するときも「スープの刀削麵(刀削面)」か「炒めて食べるスープがない刀削麵(刀削面)」かということをよく聞かれます。
スープ麺の場合は、「ネギ」「生菜(パクチー)」がもれなくデフォルトで入ってきます。
あと「ラー油の辛いソース」は好みによって入れるかどうかきかれることが多いです。
食べるテーブルには調味料は多くありません。
だいたい、さきほどの「ラー油」か「黒酢」ぐらいがテーブルにあることが多いです。
(中国は酢と言えば、だいたい黒酢です)
このスープですが、味はけっこう薄味なんです。
日本のラーメンのスープはすごくおいしいですよね。
時間と手間ひまをかけて味を作っていると思います。
その分、複雑で濃厚な味が多いこともあり、毎日連続してラーメンを食べるとなると、ちょっと胃がしんどくなってきますよね。
中国のラーメンのスープは調味料主体のような単純な味が多く、意外とあっさりしています。
刀削麵(刀削面)の麺のアップ
拡大した写真で麺を見てみてください。結構太いですよね。
これがもちもちしていてすごくおいしいのです!
刀削麵(刀削面)の麺は日本の「きしめん」のようではありますが、幅は同じくらいでも、分厚さが異なります。
また「きしめん」は厚さは一定ですが、こちらは厚さが異なる麺が一つのお椀に入っています。
手で削るときに分厚く削ったところと薄く削ったところがあります。
麺により食感が異なるところも私は気に入っています。
刀削麵(刀削面)のトッピング
トッピングとして肉の大盛や目玉焼きのせができる場合がよくあります。
肉は正直、日本のチャーシューの方が断然おいしいと思います。
でも目玉焼きのせはなかなかいけますよ。両面焼きでこんがり焼かれています。
煮卵のトッピングもよくあります。
これもなかなかおいしいです。
中国で刀削麵(刀削面)を食べたことがない方はぜひ一度食べてみてくださいね。おすすめです。