西安の名物「羊肉泡饃」を紹介します。
元々は陕西省の名物ですが、別の中国の場所でも食べられます。
中国の西部の方はピザ生地のような餅をよく食べます。
中国の北部は小麦がよく採れるので小麦の食文化が発達しています。
餃子や麺類や油条と言われる揚げパンなどがその代表例です。
これに対して、中国の南の方は米の食文化が発達しています。
お粥、チャーハン、米のシュウマイや米で作った麺の米線などがその代表例です。
西安で食べた「羊肉泡饃」
「羊肉泡饃」は餅を小さくくずしたものがラーメンの麺の代わりに入っている感じです。
それに羊肉とネギなどの薬味の野菜などが入っています。
実際の写真はこんな感じです。
「羊肉泡饃」の味は比較的薄めでした。
全然しつこくないので、主食の位置づけで食べるようです。
餅をスープに浸している食感が変わっていておもしろかったです。
麺のようで麺ではないし、ご飯のようでご飯でもない、そういう意味であまり食べたことのない珍しい食感が味わえます。
主食の餅が古くなったり硬くなったりしたら、それを砕いて、スープをかけて、近くにある肉や野菜を入れて食べたのかもしれませんね。
これぞ庶民の料理という感じがします。
餅を自分で手でちぎってスープをかけるパターン
別のお店に入ったときのメニューです。
値段の違いは単純にサイズの違いのようです。
中国の食事も日本と比べればまだ安いですが、どんどん高くなってきたなあと思います。
私が最初に中国に行ったころは(もうかなり昔のことですが)2元くらいでラーメンが食べられていました。
よく3元のラーメン大を食べていたのを思い出します。
このお店では「羊肉泡饃」をオーダーするとラーメンの鉢に焼きあがっている餅をまず入れてくれました。
話を聞くと、自分で餅を好きな大きさに手でちぎるようです。
そしてどんぶりを渡すとお店の人ができあがった温かい「羊肉泡饃」をそのどんぶりに入れてくれて、すでにちぎってあった餅とまぜて完成するというわけです。
できあがった「羊肉泡饃」のアップの写真です。
メインの羊肉に、きのこ類や野菜や春雨みたいなものなどいろいろ入っています。
調味料はいつもの黒酢と塩と辣椒のトリオです。
最後はこれらの調味料で自分好みの味に仕上げます。