日本では夏と言えば、そうめんやざるそばですが、中国の夏の食べ物と言えば凉皮や凉面がメジャーです。普通の食堂では夏はたいていあります。
中国の大衆食堂のメニュー
中国の食堂メニューはこんな感じです。漢字がずらっと並んでいます。
日本のレストランや食堂には本物そっくりの食品サンプルがあるのが普通ですが、基本的に外国にはこの食品サンプルはありません。
なので、中国にも食品サンプルはないので、この漢字を見て、注文を決めます。(最近、中国では携帯電話で注文するお店も増えていて、その場合は写真などもあるのでイメージしやすいです)
日本でも「焼肉定食」「豚の生姜焼き定食」「天ぷら定食」などが字だけで書かれているメニューがありますが、それと同じと言えば同じなので、中国語がわかれば、ある程度料理の想像はつきます。
中国もここ数年毎年物価が上がってきていますが、食べ物に関してはまだ日本と比較すれば、割安感がありますね。
麺類やご飯と料理のセットなどがあります。
中国の食堂の夏メニュー
中国の食堂の夏メニューには、凉面と凉皮がかかせません。
左下の写真が凉面で、冷たい麺料理です。
右上の写真が凉皮できしめんよりももっと太い麺が特徴的です。
実際の凉皮はこんな感じです
幅の広い麺の上に、にんじん・きゅうり・もやし・豆・豆製品系・煮卵が盛られていて、しょうゆベースのたれに、ラー油・黒酢などを自分の好みでかけて食べます。
元々は西安のある陕西省の食べ物ですが、中国全土でメジャーな夏の食べ物になっています。
見た目はきしめんですが、食感は麺という感じではなく、ところてんとかくずきりに近く、ツルツルとした冷たい食感が人気です。
食べたことがない人はぜひ一度この食感を味わってはいかがでしょうか。
この食堂の場合、この凉皮で10元です。1元=17円で考えても170円なので、とても安いですね。
日本なら煮卵だけでも100円は取られそうな気がしますね。
実際の凉面はこんな感じです
さきほどの凉皮とよく似ていますがこちらは凉面です。
上にのっているトッピングはほとんど凉皮と同じです。麺はラーメンと同じ太さです。
こちらは日本の冷麺に少し似たところがありますので、日本人が比較的想像がつく食感だと思います。こちらの凉面も10元です。
調味料は黒酢とラー油
食堂の調味料です。黒酢とラー油がありました。
この鎮江香醋は江蘇省鎮江市の特産の黒酢です。
鎮江は江南の街の1つで、長江の恵みを受け、農作物が豊富に取れ、黒酢の原料の米がとれます。
また地理的に周囲の三方が山で囲まれていることから山岳部の岩石の影響で天然水にミネラル分が豊富に含まれています。
このような環境を活かして、この地域は古くから黒酢の醸造を行ってきました。
中国ではぜひ黒酢の味を楽しんでください。