中国の大都市は地下鉄が次々とできていて便利になっています。
ここ大連でも地下鉄を利用すると便利です。
北京や上海をはじめとしてどの都市の地下鉄でも乗り方はほとんど同じですが、大連の地下鉄の乗り方をくわしく解説します。
大連地下鉄の入り口

これは地下鉄「大連北駅」の入り口です。
大連北駅は高速鉄道(高鉄)の駅としても有名ですよね。
高速鉄道(高鉄)から大連都市部へ地下鉄で行くことができます。

こちらは「港湾広場」の地下鉄の駅の入り口付近です。
地下鉄の入り口は日本とよく似ていて、見ればわかると思います。
日本の地下鉄と同じように地下鉄の路線ごとに色があり、どの線かがわかります。
日本の地下鉄は「御堂筋線」のように地名が入っていたりすることが多いですが、中国の地下鉄では数字を使って「2号線」という感じが多いです。
大連地下鉄の路線と切符/チケットの料金
大連の地下鉄では5つの路線があります。
高速鉄道の大連北駅を通る。西安路と大連北駅で2号線に乗り換えが可能。また河口駅で12号線への乗り換えが可能。
大連北駅や大連空港や西安路、青泥洼橋、友好広場、中山広場などを繁華街を通る路線。大連北駅と西安路で1号線に乗り換えが可能。街の中心部を通るので便利。
大連駅から開発区、さらに金石灘を結ぶ路線、列車は地上を走行。開発区や金石灘方面に行くときによく利用される。開発区駅からは九里支線が分岐、九里駅で普蘭店区方面の13号線とつながっている
老灘新区駅から老虎灘駅や大連駅を経て後関村まで通る路線。青泥洼橋駅で2号線に乗換が可能
旅順への小旅行などに利用できる
河口駅で1号線に乗り換えが可能
大連地下鉄の料金体系
基本は距離制になっています。
近いところなら2元(1元=20円の場合は40円)ととても安いです。
距離 (km) | 0~6 | 6~12 | 12~8 | 18~26 | 26~34 | 34~44 | 44~54 | 54~69 | 69~84 |
|
料金
| 2元 | 3元 | 4元 | 5元 | 6元 | 7元 | 8元 | 9元 | 10元 |
大連の地元の交通カードを使うと20%割引があります(スマホのモバイルICの大連の交通カードでも同様に割り引かれます)
大連以外など異なる地域の交通カードは割り引かれません
大連地下鉄の切符の買い方

この写真は大連地下鉄の切符の自動販売機です。
中国のどの都市の地下鉄でもよく似ています。
切符の買い方の解説図

地下鉄の切符の買い方はおおまかに以下の4ステップとなります。
2.購入する切符の枚数を選択する
3.お金を入れる(紙幣またはコイン)
4.切符とお釣りを受け取る
STEP1 目的地(自分が行きたい地下鉄の駅)を選択する

最初は地下鉄全体図になっています。左下には地下鉄の路線のボタンもあります。
ここでは例として「2号線」を選択しました。

そうすると地下鉄2号線だけの表示変わります。
ここで自分の行きたい地下鉄の駅名を選択します。
ここでは例として「青泥洼桥」駅を選択します。

そうすると目的车站(目的地の駅)に選んだ「青泥洼桥」駅が表示され、单价(単価)と购买数量(購入数量)が出てきます。
应付金额は支払金額、已付金额はすでに支払った金額の意味です。
STEP2 購入する切符の枚数を選択する

この画面の右の方を見るとチケット枚数を指定するところがあります。
「○张」というのは「○枚」の意味です。
ここでは2枚を例に選択します。
STEP3 お金を入れる(紙幣またはコイン)

自動販売機の右側を見るとこういう部分があります。
上の部分は紙幣を入れるところ、下の部分はコインを入れるところです。
紙幣は5元、10元、20元札が使えます。
コインは1元コイン専用です。
紙幣は機械に記載されている通り、端を揃えていれないとうまく読んでくれません。
けっこう読み取る率は低いので、何度もやったり、札を変えたりすることも多くあります。
お金を入れ終わると以下のような表示になります。

「1枚4元の切符を2枚購入するので、合計で8元の支払。10元を投入したので、お釣りは2元です。」という表示を確認して、「确认(確認)」ボタンを押します。

そうするとこんな画面になって、切符とお釣りが出てきます。
余談ですが、画面の右上にカウントダウンする秒数が表示(この例では37)されており、一定時間操作をしないとふりだしに戻ってしまいますので注意してくださいね。
私もなかなか紙幣が入らないときがあり、けっこうあせらされます。
STEP4 切符とお釣りの受け取り

地下鉄のチケット販売機の下の方にこんなところがありますので、ここに切符とお釣りが出てきますので受け取ります。
大連地下鉄の切符(チケット)

大連の地下鉄の切符(チケット)はこんな感じです。
中国の地下鉄では基本的に再利用できる切符を利用しています。
この切符もかなり使いこんでいる感じですね。
(大連の地元の人はほとんど交通カードを利用しています。)
大連地下鉄の安全検査

中国は飛行機だけでなく、新幹線やその他鉄道、そして地下鉄でも安全検査があります。
荷物はX線に通して、人も金属探知機を通る必要があります。
飛行機と違って液体がダメなんてことはありませんので安心ください。
私も数えきれないくらい中国の地下鉄には乗っていますが、安全検査でひっかかったことは一度もありません。
だから地下鉄は安全検査があるからと言ってもあまり気にする必要はないと思います。
大連地下鉄の改札入り口

大連の地下鉄も日本と同じように自動改札になっています。

緑の字で「请刷卡(カードをタッチしてください)」の部分にチケットをタッチします。

まあこんな感じです。
(チケットから手を放す必要はありません。説明用の写真です。)
大連地下鉄のホーム

大連の地下鉄のホームは比較的最近建設されましたので、日本と同様に、ホームには透明の壁と扉がつけられており、ホームの下に落ちない安全設計になっています。

地下鉄のホームの床には、扉の真ん中は降りる人用の通路、その左右が列車を待つ場所と書かれています。
電車もバスも降りる人を待たずに乗ってくる場合も多いので注意してくださいね。電車を降りる場合には電車の中で、降りる駅までに、扉の近くに移動しておかないといけない場合も大都市ではあります。満員電車で「下りますか?」って聞かれて、「下りません」と答えると場所を入れ替わってどんどん扉に近づいていきます。
大連地下鉄の車両の中

大連の地下鉄は車両が新しいです。
ただ座る座席がプラスチック系なので硬く、座り心地はあまり良いとは言えません。

大連の地下鉄の車両内の案内表示です。
今いる場所や次の駅などがわかりやすいです。

車両内にあるテレビです。
「下一站」と書かれているのは「次の駅」の意味です。
日本人は漢字がわかるのでこの情報も役に立つと思います。
大連地下鉄の改札出口

入り口同様に自動改札です。

日本の地下鉄と同じイメージです。
チケットを入れて通ります。チケットは回収されます。
地下鉄は冬の寒い時期や天気の悪いときは便利ですし、渋滞のことを気にする必要がなく、到着時間が読めるところが良いですよね。
大連に行ったときにはうまく地下鉄を活用してくださいね。





